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REPORT6 松江法務総合庁舎 過去と未来をつなぐプロジェクト ~歴史的景観への配慮と先進DX技術の活用

  • SDGs 働きがいも経済成長も
  • SDGs 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • SDGs 住み続けられるまちづくりを
施設全景▪施設全景
エントランス▪エントランス
PROJECT DATA
事業主
国土交通省中国地方整備局
設計
株式会社東畑建築事務所
工事場所
島根県松江市
工期
2021年12月~2024年8月
工事概要
RC造、地上5階
建築面積:2,248.22㎡
延床面積:8,513.40㎡
施工場所 地図
目次

戦国時代と現代をつなぐ景観の調和

島根県松江市の中心部は、国宝である松江城を中心とする景観保全地区を有し、全国的にも珍しい戦国時代の城下町の雰囲気を残す地域です。老朽化の進んだ松江法務総合庁舎の建て替え工事では、景観先導型庁舎として景観に調和した意匠と、利便性・安全性の高い動線計画や省エネ性能などの高機能性を両立した低炭素・長寿命建物の新庁舎が計画されました。

先進技術の採用

施工にあたっては合理化を図るための施策として、施工BIM(REPORT1参照)とMR(Mixed Reality:複合現実)システムの活用に取り組みました。杭工事ではBIMモデルを使用し、複雑な鉄筋の配置を三次元で「見える化」。またMRゴーグルを使用して空間上にBIMの三次元データを投影するMRシステムを利用し、実際の建物が計画に基づくシミュレーション通りに施工されているかどうかを確認する作業の効率化を図りました。結果としてシミュレーションと実際の施工との相違点の早期発見や計測手間の省力化に繋がりました。本作業所での改善点を蓄積し、今後は他の作業所へ活用を広げていきます。

  • BIMモデル▪BIMモデル
  • 配筋確認状況(MRゴーグル着用)▪配筋確認状況(MRゴーグル着用)
  • BIMモデル投映状況▪BIMモデル投映状況

施工現場から

作業所長 女屋 智

作業所長女屋 智

タイトなスケジュールの中で関係者間の調整に奔走本工事は新設工事のほかに既存庁舎と仮庁舎の取り壊し工事が含まれ、仮庁舎については新庁舎の完成・引き渡し後の取り壊しであったため、入居官署や分離発注工事業者との日程調整に非常に苦労しました。新庁舎を使用しながら仮庁舎を取り壊すため、職員および来庁者の動線を考慮して施工に臨みました。
法務総合庁舎という特性上、地域住民に密接にかかわる施設であることから、現場見学会では本施設の役割や特徴を伝えることはもちろん、DXへの取り組みや当社社員の一日の流れなども加えてわかりやすい内容とすることに力を注ぎました。