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工事レポート

北海道新幹線の建設工事が進んでいます【遊楽部高架橋】

2024年09月 UP
北海道新幹線の建設工事が進んでいます【遊楽部高架橋】

工事概要

工事名 北海道新幹線、遊楽部高架橋
事業主 (独)鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局
施工場所 北海道二海郡八雲町
工期 2023年4月~2026年7月
工事概要 施工延長:L=1,084m
PC3径間連続箱桁:L=217m(張出し架設)
PC下路桁:L=60m(固定式支保工架設)、L=48m(押出し架設)
ラーメン高架橋:10連
RC場所打ちT桁橋:20連
ニューマチックケーソン基礎:3基
RC橋脚:15基
場所打ちRC杭:φ1100~1500 167本
保守基地線 他
 

 遊楽部(ゆうらっぷ)高架橋は、北海道新幹線 新函館北斗~札幌間(約212km)の内、JR八雲駅より北西約3km位置にある牧草地帯に延長1,084mに渡り高架橋を構築する工事です。

北海道新幹線(新函館北斗~札幌)概要図 {提供:JRTT鉄道・運輸機構}

遊楽部高架橋全体一般図

進捗状況

 場所打ち杭(143/167本)の施工が完了し、二級河川遊楽部川を渡河するPC3径間連続箱桁橋(L=217m)の橋台1基、橋脚2基をニューマチックケーソン工法により施工中のほか、ラーメン高架橋の下部躯体工に着手しています。

(1)PC3径間連続箱桁橋
 P1橋脚では、作業室スラブのコンクリート打設まで完了し、沈設作業を進めています。P2橋脚は、河川堤外での施工となり、鋼矢板で仮締切りした築島内でケーソン基礎を構築します。P3橋脚では、側壁まで沈設が完了し、頂版コンクリートを構築中です。

P1橋脚(左:作業室スラブのコンクリート打設、右:P1ケーソン概略図)

P2橋脚(土留めによる仮締切り工)

P3橋脚(左:側壁の沈設作業、右:P3ケーソン概略図)

(2)ラーメン高架橋
 6月から地中梁の施工に取り組んでいます。CIMモデルを活用した鉄筋干渉チェックを行い、事前に鉄筋の配置や溶接方法を変更することでスムーズな施工を実現しました。

R5高架橋(左:場所打ち杭施工完了、右:地中梁の配筋工)

3Dモデルの活用

 本工事は、発注者指定型のBIM/CIM活用工事に指定されており、3Dモデルを活用した施工計画、設計確認、施工を行っています。
 工事延長1,084m全体を対象とし、3Dモデル(上部工、下部工、高架橋および付帯工)を作成しました。これらを地形データや重機、支保工、工程表などの情報と組み合わせて、実施工に即した施工計画や、施工時の鉄筋の干渉チェックといった検討に活用します。従来、2D図面から同様の検討を行ってきましたが、3Dモデルとすることで検討時の見落としが無くなり、また工事関係者への情報共有が効率的に行えるようになりました。

3Dモデル外景

PC下路桁の施工計画(固定式支保工架設、切り回し道路の計画)に活用

鉄筋の干渉チェックに活用

 今後は、PC下路桁の押出し架設部、PC3径間連続箱桁橋の張出し架設の施工計画への活用を予定しています。