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ZENITAKA Topics

工事レポート

大槌学園小中一貫教育校

2016年12月 UP
大槌学園小中一貫教育校

エントランス広場

岩手県大槌町に震災復興のシンボルとなる小中一貫教育校が誕生しました。大槌町立大槌学園小中一貫教育校は、東日本大震災時の津波により被災した小・中学校5校が統合され、新設されたもので、改正学校教育法により2016年度から制度化された小中一貫教育校の「義務教育学校」としては県内初となります。

工事概要

施工場所 岩手県上閉伊郡大槌町
建築主 岩手県上閉伊郡大槌町
設計・監理 昭和・久慈設計共同企業体
構造・規模 W造、S造、RC造 地上2階建 計11棟
建築面積 8,320.08m2
延床面積 13,063.06m2
 

校舎全景

配置図

建物 Building

校舎棟・屋内運動場棟は木造と鉄骨造、鉄筋コンクリート造を組み合わせた構造で、施設は2階建ての校舎や大小の体育室、プール棟など構造の異なる11棟で構成されています。建物の大半は木造校舎で、木の香りに包まれた暖かく優しい学びの場となりました。
屋内運動場棟は、災害時の避難場所として利用できるよう、校舎とは切り離して運用できる配置となっており、地域の方が身近に感じられる防災機能を併せ持っています。

サブグラウンドより校舎棟を望む

体育室

教室

施工 Construction

建物の主要構造は木造で、構造用集成材の柱と梁に鉄筋を挿入し、エポキシ樹脂を注入して構造フレームを組み立てる工法を採用しました。
大断面集成材に使用した杉材の約8割は大槌町産材を使用しました。町内から切り出した木材を一旦秋田や福島等の工場で製材し、校舎棟、屋内運動場棟、駐輪場で約1,500m3の木材を活用しました。特に体育室天井における木製梁のトラス構造の美しさは、高い評価を受けています。
「東日本大震災で被災した子どもたちがのびのび快適に勉強できるよう立派な建物をつくろう」そうした生徒・児童への想いが施工を担当する職員の原動力となりました。

柱建込状況

屋内運動場棟建方

梁材に寄せ書き