ZENITAKA Topics
ナカシマプロペラ ベトナム工場
2009年03月 UP
工場北面外観
ナカシマホールディングス株式会社(本社 岡山市)の現地法人 ナカシマベトナム社の発注により、ベトナム北部のハイフォン市ディンブー工業団地に新しい工場を建設しました。
ナカシマグループの中核であるナカシマプロペラ株式会社は、1926年(大正15年)の創業以来培われてきた一品受注生産に歴史があります。スクリュープロペラを中心にあらゆる船舶推進器を、職人技とデジタル技術の融合により製造されています。同社は、2007年2月に野村ハイフォン工業団地に工場進出しており、新工場はベトナム国内で2番目の工場となります。
工事概要
工事名 | ナカシマベトナムディンブー工場新築工事 |
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施工場所 | ベトナム社会主義共和国ハイフォン市アンハイ地区 |
建築主 | ナカシマベトナム社 |
設計・監理 | 錢高組 |
工期 | 2008年7月1日~2009年3月31日 |
建物用途 | 工場 |
構造・規模 | 鉄骨造、地上1階一部2階建て |
建築面積 | 5,461m2 |
延床面積 | 5,261m2 |
施工 Construction
地域特性に合わせた設計と計画的な施工で新工場を完成
敷地は海上輸送の利便性の高い、ハイフォン市の港湾に隣接しています。新工場は地域の特性に合わせて様々な設計上の配慮を行なっています。
1. 軟弱地盤対策
長さ36mの基礎杭を工場の基礎と床の全面に配置しています。
2. 強い海風や突風への対策
外壁等の板金下地を細かく配置しました。
3. 雨季における降雨時の洪水対策
敷地全体を周辺地盤より1m高く盛土しています。この盛土に伴い、資機材の搬出入道路部分には、紙のボードを打ち込み土中の間隙水の排出路とし、地盤の圧密を促進させる「ペーパードレーン工法」を採用しました。
工事のスタートがベトナムの雨季に重なり、当初の杭工事が伸び悩みましたが、その後、基礎躯体工事、鉄骨板金工事、内外仕上げ工事、生産機械設置工事、外構工事と計画的に進めることで順調に工程を消化し、工期内に無事竣工する事が出来ました。
エントランスゲートからの外観
施工場所