技術とサービス
ケーソン周辺摩擦低減工法「CF工法」
圧入ケーソン周辺摩擦力低減工法
CF(Caisson Friction cut)工法は、ケーソン外周面にスベールシート(薄鋼板に特殊ポリマーを塗布したシート)を設置し、ケーソン外周面と地盤との摩擦低減を積極的に行う技術です。
ケーソンの一般的な摩擦低減対策は、ケーソン外周部に薄鋼板を設置する工法が採用されていますが、さらに摩擦低減効果を発揮させるために、薄鋼板に特殊ポリマーを塗布したスベールシートを開発しました。スベールシートは、ケーソン沈設時に特殊ポリマーが地下水と反応することによりケーソン外周部と薄鋼板の間に含水ゲル層が発生し摩擦を大幅に低減できます。
スベールシート 収納マガジン
マガジン設置完了
ケーソン沈設状況
特殊ポリマーは、アクリル系バインダー樹脂とポリアクリル酸系樹脂を混合したもので、地下水と反応すると含水ゲルを発生します。この特殊ポリマーはこれまで鋼矢板引抜き時やSMW引抜き用芯材などに用いられていたものです。
■工法の特長
・摩擦低減効果が高い
CF工法は、従来の薄鋼板を使用する工法に比べて摩擦低減効果が高い。
・経済的な施工が可能
アンカー本数の削減やジャッキ等の反力設備の縮小化ができるので、施工条件にもよりますがケーソン工事費の約20%のコスト削減が可能です。
・工期短縮に有利
摩擦低減効果により刃口部には大きな躯体荷重が作用するため、沈設が容易になり工期短縮が可能です。