技術とサービス
山岳トンネルの安全対策・省エネ制御システム「TUNNEL EYE」
IoT(Internet of Things)で安全管理の向上と省エネ化を両立
「TUNNEL EYE(トンネル・アイ)」は、山岳トンネル工事の安全管理の向上と省エネ制御を両立させるエネルギー・マネジメント・システムです。
一般的に山岳トンネル工事では、昼夜で施工機械や工事照明、換気ファンなど多くの電気機器を用いるため、工事規模によっては、工場や商業施設と同等以上の電力を使用する場合があり、エネルギー消費を削減する余地が大きくありました。
本システムでは、トンネル内のセンサー機器類(入坑者や工事車両の検知、作業環境を測定する濃度計、工事照明や換気ファン等の電気機器の稼働をモニタリングする電力計)からの情報をIoTの仕組みを用いて収集し、入坑者や工事車両の検知と電気機器の稼働状態、また、作業環境濃度の組み合わせによって、工事照明と換気ファンを適した状態に自動制御します。
これまで、工事照明は100m毎の分電盤の手動ON/OFF、換気ファンは制御盤での手動操作やダストセンサーからのアナログ信号制御を必要としましたが、本システムでは、自動化、スマート化する効率的な省エネ制御が実施できます。
また、収集された情報は、インターネットを通じて、坑内はもちろん事務所や支社店のパソコン、タブレット端末等により可視化されます。また、安全を確保するための警報通知も付与し、情報分析結果に応じて省エネ自動制御することで、安全管理の向上と施工管理の効率化が図れます。
NETIS登録番号:KT-160070-A 「TUNNEL EYE」
工事照明・換気ファンの自動 制御とセンサー機器
「TUNNEL EYE」のシステム構成