技術とサービス
空調で省エネ
■大温度差空調システム
大温度差空調システムは、熱源から空調機まで冷温水の往きと還りの温度差を通常より大きくとり搬送水量、搬送空気量を小さくするシステムです。搬送される水量と空気量が低減されることで搬送動力が縮小され、ダクト・配管をコンパクトにでき、イニシャル・ランニングコストをともに削減できます。
■躯体蓄熱空調システム
躯体蓄熱空調システムは、夜間の割安な電気を使って建物の躯体(コンクリートスラブなど)に冷温熱を蓄え、その熱を昼間の空調に利用するシステムです。
建物自体を蓄熱体として利用するため、氷や水を蓄熱体とした蓄熱式空調に比べ蓄熱槽を縮小できるためコストもスペースも低減できます。熱源機容量が小さくなるため契約電力が下がること、割安な夜間電力を使用することで電気料金を削減できます。
■氷蓄熱空調システム
氷蓄熱空調システムは、夜間の割安な電気を使って蓄熱槽に製氷して蓄熱を行い、昼間は冷媒を蓄熱槽を通すことで蓄熱した熱を空調に利用するシステムです。
氷蓄熱運転概念図
氷蓄熱槽
■床吹出し空調
床吹出し空調は、空調空気を床下に押込み、床面設置の吹出し口より室内に送風するシステムです。
旋回気流により周囲の空気を誘引しつつ、ドラフトを抑えた空調空気をすばやく室内に拡散させます。空調空気は床面から吹出し天井面より換気するため、ほこりなどの拡散が少なく、快適な室内環境を実現します。
■冷温水床冷暖房システム
右の図は、冷温水床冷暖房システムの一例で、構造スラブとシンダーコンクリートの間に冷温水を通すためのパイプを配置し、輻射冷暖房を行うとともに空気層を設けて給気を行い、ペリメータ空調の吹出しに使用します。
天井の高い建物において、床面から人がいる高さまでを集中的に空調できる効率の良い空調システムです。
システム詳細図
パイピングプレート
■コージェネレーション
コージェネレーションとは一種類のエネルギー源から電気と熱など二つ以上のエネルギーを同時に取出し、エネルギーの有効利用するシステムです。電気を使う場所で発電できるため送電ロスがなく、発電の際の排熱は冷暖房や給湯に利用できるため、エネルギー効率を総合的に高めることができます。
システム例
燃料電池イメージ
ガスエンジン発電機イメージ
マイクロガスタービンとジェネリンク