技術とサービス
ライフサイクルアセスメント(LCCO2、LCE、LCC)
ひとつの建物をつくると企画設計から資材調達、施工、運用、改修、解体に至るライフサイクルで大きなエネルギーの消費やCO2などの環境負荷がかかります。ライフサイクルアセスメントとは、建物の一生における環境負荷を評価する手法です。
建物の建設を計画する際、その建物が生涯にわたり環境に与える影響を評価し、設計することが必要です。
建物のライフサイクル
■LCCO2=ライフサイクルCO2
LCCO2では、建設時より建物の寿命に応じた運用時のCO2排出量が大きく上まわります。
そのため、ライフサイクルを通じたCO2排出量を低減するためには、運用時の消費エネルギーを低減する必要があり、建築的な省エネルギー手法や空調・照明などに省エネ機器を使います。また設備施設に廃棄物が少なくリサイクル可能な材料・機器を使ったりすることでCO2排出量を低減できます。
算定画面イメージ
LCCO2の割合
■LCE=ライフサイクルエネルギー
LCEも同様に建設時より運用時の消費エネルギーが大きく上回り、建物の寿命に応じて消費エネルギーも増えます。
そのため、ライフサイクルを通じた消費エネルギーを低減するためには、運用時の消費エネルギーを低減する必要があり、建築的な省エネルギー手法、空調・照明設備などに省エネ機器を導入したり、自然エネルギーを利用したりします。
LCE算定画面イメージ
LCEの割合
■LCC=ライフサイクルコスト
建物の生涯を通じてかかる費用をLCC=ライフサイクルコストといいます。
建物を建てる際、建設費ばかりを考えがちですが、LCC全体から考えると建設費用は僅かで建物の運用や修繕・維持、保全などにかかる費用がLCCの大半を占めます。
建物を新築や改修を計画する際は、建設費ばかりに目を奪われず、ライフサイクルという視点で考え、建物の生涯を設計することが必要となります。
LCC算定システム
LCC