設計基準強度が60N/mm2を超える高強度コンクリート部材では、火災加熱を受けると、部材表層部分のコンクリートが爆裂により剥落する可能性が高くなります。これまではモルタルや鋼板巻きなどの耐火被覆を施していましたが、部材断面の増加といったデメリットがありました。FPC(Fire Performance Concrete)工法は、融点が比較的低いポリプロピレン樹脂粉末を高強度コンクリートに少量混入することによって火災時の爆裂を抑制し、部材の耐火性能を向上させる工法です。
FPC工法は、一般財団法人 日本建築総合試験所の建築技術性能証明(性能証明第03-15号)及び特許(特許番号:第3848282号)を取得しています。