技術とサービス
VERJON(異種強度梁)工法
施工品質とコストダウンに優れた異種強度梁打ち分け技術
鉄筋コンクリート造建物では、梁に必要とされるコンクリート強度はスラブで必要なコンクリート強度に比べて 高い場合が多く、梁とスラブの境界部分に鉛直に打継部を設けてそれぞれのコンクリートを使用するか、 施工性を優先させてスラブにも梁と同一の高強度コンクリートを使用する場合がありました。
打継部を設ける場合は、打継部の型枠の設置やコンクリート打設順序等、施工が煩雑になるとともに、 この部分にひび割れが発生することが懸念されます。
一方、スラブに梁と同一の強度のコンクリートを使用した場合は、材料費のアップに繋がることの他、 セメント量が多く粘性が高くなり、表面の均し仕上げが困難になったり、収縮ひび割れの発生が懸念されます。
従来工法の打ち分け
■VERJON(異種強度梁)工法
VERJON工法は、梁の上部にスラブと同一のコンクリートを使用する梁の構造設計法を確立することで、施工品質の向上を図る工法です。
本工法は、鉛直打継部がなくなり、スラブの一体性・連続性が保たれ、 品質や施工性が向上します。 また、一体性確保のためのスラブの高強度コンクリート使用も不用で、 スラブ表面のひび割れ懸念も抑えることができ、CO2発生の大きいセメント量を軽減でき、環境面にも、 品質向上、経済性、施工性にも優れた工法です。
VERJON(異種強度梁打ち分け)工法
VERJON(None VERtical placing JOint)工法は、2010年及び2014年に適用範囲の拡大を図り、 一般財団法人日本建築総合試験所より建築技術性能証明(GBRC性能証明第10-17号改)を取得しています。
本工法は、錢高組、安藤ハザマ、鴻池組、大末建設、大日本土木、NIPPO、長谷工コーポレーション、 ピーエス三菱、三井住友建設、9社の共同開発です。