技術とサービス
錢高組式 柱RC梁S構造
柱RC造、梁S造の特徴を活かした合理的な工法です
錢高組式柱RC梁S構造は、梁を長スパンに有利なS造、柱を高軸力に有利なRC造とする合理的な構造で、鋼材価格の高騰などの資材価格を勘案したコストダウンが図れることから物流倉庫・ショッピングセンターなど長スパン空間が求められる建物に有利な構法です。
RCS接合構法の建込み
■ 本構法の特徴
1.柱梁接合部内をS梁が貫通する施工性、構造性能に優れた鋼板で接合部を被覆する「ふさぎ板形式」と、建物外面に鋼材が露出しない「せん断補強筋形式」の2種類が可能です。
2.両形式とも梁を鉛直方向に梁高さ分までずらすことができ、トラックバースなどの大きな段差のある床に対応出来ます。
3.直交梁接合を梁せい高さの1/2まで小さくでき、かつ梁端部ハンチを不要としてすっきりした納まりの直交梁段差が可能です。
4.両形式とも柱幅の1/4まで梁の偏心が可能で、外壁の重量を支える支持金物を簡素化できます。
5.接合部のPCa化により、純S造と同等の工期短縮ができます。
など設計の自由度が高く、施工性、経済性に優れています。
なお、本構法は、2014年5月に接合部PCa化などの更なる改良を加えた一般財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明(GBRC 性能証明 第08-13号 改2)を再取得しています。
本構法は、前田建設工業、東洋建設との共同開発です。
外周梁接合部の詳細
(1.ふさぎ板、2.梁段差、4.梁偏心)
接合部のPca化