技術とサービス
錢高組技報(ZENITAKA TECHNICAL REPORT)
錢高組技報2024-No.49
論文・報告
2.現場で発生するスラッジ水を利用したCO₂ 固定化技術の開発
2050 年カーボンニュートラル実現に向け、CO₂排出量の削減について具体的な行動が求められる中、建設分野では環境配慮型コンクリートの使用など材料面でのCO₂ 排出量削減に向けた取り組みが多く実施されている。一方、建設現場では内燃機関による建設機械への依存が高く、施工段階におけるCO₂ 排出量(Scope1、Scope2)では排ガス由来のCO₂ 排出量が大部分を占めている。
著者らは、排ガスに含まれるCO₂ をコンクリートの洗い水等のスラッジ水に含まれるカルシウムイオンに炭酸カルシウムとして固定化し、コンクリート材料として再利用する方法について検討を進めている。ここでは、スラッジ水のミスト噴霧による室内実験を行い、CO₂の反応効果と生成物のコンクリート材料としての適用性について確認した結果について述べる。
key words:カーボンニュートラル、CO₂ 固定化、コンクリートスラッジ、ミスト噴霧
本文(PDF)
角田晋相 相羽均修 榊󠄀原弘幸
2050 年カーボンニュートラル実現に向け、CO₂排出量の削減について具体的な行動が求められる中、建設分野では環境配慮型コンクリートの使用など材料面でのCO₂ 排出量削減に向けた取り組みが多く実施されている。一方、建設現場では内燃機関による建設機械への依存が高く、施工段階におけるCO₂ 排出量(Scope1、Scope2)では排ガス由来のCO₂ 排出量が大部分を占めている。
著者らは、排ガスに含まれるCO₂ をコンクリートの洗い水等のスラッジ水に含まれるカルシウムイオンに炭酸カルシウムとして固定化し、コンクリート材料として再利用する方法について検討を進めている。ここでは、スラッジ水のミスト噴霧による室内実験を行い、CO₂の反応効果と生成物のコンクリート材料としての適用性について確認した結果について述べる。
key words:カーボンニュートラル、CO₂ 固定化、コンクリートスラッジ、ミスト噴霧